ブログ

Blog

  • HOME
  • 歯石を取る前に、実はもっと大切なことがあります
院長ブログ

2026-04-06

著者:浅井 俊博

歯石を取る前に、実はもっと大切なことがあります

「歯医者に行ったらまず歯石を取ってほしい」

そう思って来院される方はとても多いです。

もちろん歯石取り(スケーリング)は大切な治療です。

しかし実は、**歯石取りの前に必ず行うべき“もっと重要なステップ”**があります。

今日はその理由をお話しします。

 

歯周病は“細菌による感染症”

 

歯周病は、歯ぐきが弱いから起こる病気ではありません。

原因は 歯に付着する細菌(プラーク) です。

この細菌が歯ぐきに炎症を起こし、

・歯ぐきの腫れ

・出血

・歯を支える骨の破壊

へと進行していきます。

つまり歯周病治療の本当の目的は

歯石を取ることではなく、細菌をコントロールすること なのです。

 

いきなり歯石取りをしない理由

 

ここがとても大事なポイントです。

歯石は「細菌のかたまりが硬くなったもの」。

つまり歯石の周りには必ず大量の細菌が存在しています。

もし日常の歯磨きが不十分なまま歯石だけ取ってしまうと…

✔ 数週間〜数ヶ月で再び歯石がつく

✔ 歯ぐきの炎症が改善しない

✔ 治療が振り出しに戻る

ということが起こります。

例えるなら…

汚れた床を掃除する前に、毎日泥を持ち込んでいる状態

では、いくら掃除しても意味がありませんよね。

 

歯周病治療の本当のスタートは「歯磨き」

 

そのため当院では、歯石取りの前にまず歯ブラシトレーニング(TBI)からスタートします。

患者さんが毎日行う歯磨きは、実は歯周病治療の中で最も重要な治療です。

ここで目指すのは「自分で細菌をコントロールできる状態」。

これが整って初めて、歯石取りの効果が最大になります。

 

歯磨きが変わると、歯ぐきは変わる

 

正しい歯磨きを続けると、歯ぐきは驚くほど変化します。

・出血が減る

・腫れが引く

・引き締まる

・痛みが減る

この状態になってから歯石を取ることで、

治療は一気に前へ進みます。

 

歯石取りは「ゴール」ではなく「途中」

 

多くの方が「歯石を取れば治療完了」と思っています。

でも本当は違います。歯周病治療の流れは

  1. 正しい歯磨きを身につける

  2. 歯ぐきの炎症を改善する

  3. 歯石を除去する

  4. 健康な状態を維持する

 

という順番で進みます。歯石取りは スタートでもゴールでもなく途中のステップ なのです。

 

まとめ

 

歯石取りの前に一番大切なのは「毎日の歯磨きの質を上げること」です。

遠回りに感じるかもしれませんが、これが歯周病を本当に改善する最短ルートです。

私たちは、患者さんと一緒に「治療して終わりではなく、健康を守り続けること」を目指しています

関連記事

院長ブログの記事を見る

カテゴリ

当医院について

浅井歯科は、2028年にあさいデンタルクリニックへと継承し、地域歯科医療の歴史を受け継ぎます。「地域の人々の健康に寄与し続ける」という思いをそのままに、これからもその志をさらに発展させ、より多くの患者さまに、あらゆる年代の方に向けて、多様な治療オプションとより進化した最新の医療をお届けしてまいります。